『ロストプラネット2』がサイレントアップデートで主要機能を喪失
カプコンは予告なく『ロストプラネット2』を更新し、Games for Windows Live(GFWL)を削除。これによりオンラインマルチプレイ機能が事実上消滅し、既存のセーブデータも消去されました。
この報はロストプラネットのサブレディットコミュニティに衝撃を与えています。特に本作がマルチプレイ体験を前提に設計されていたためです。2010年のレビューで指摘した通り:「強力なビジュアルデザインと有望なアクションシステムを持つ一方、説明不足の操作性、不自然な構造、不快なチェックポイントシステムが体験を損なう——特にシングルプレイモードはほぼプレイ不可能な水準。時折成功する協力プレイの瞬間こそ真の見所だが、欠点を補うには稀すぎる」という状況でした。
機能削除へのコミュニティの反発
セーブデータの喪失も問題ですが、より懸念されているのはゲームの中核であるマルチプレイ機能の削除です。Redditで失望したプレイヤーがコメント:「シリーズ全体が協力プレイを軸に設計されていた——このアップデートは実質Steamからゲームを削除したも同然」。別のユーザーは疑問を呈しています:「なぜ協力プレイ専用設計のゲームからオンライン機能を削除するのか?」
GFWLの遺産と可能性ある解決策
廃止されたGames for Windows Liveサービスは本来、Xbox実績システムやオンラインマルチプレイ、クロスプラットフォームプレイを提供していました。『バイオハザード』シリーズで実施したようにSteamworksマルチプレイへの移行を期待する声もあるものの、15年前の作品に対する更新実施は不透明です。
現在の状況と影響を受けたタイトル
カプコンはGFWL関連問題調査のため、Steamでの『ロストプラネット2』の販売を一時停止中。『ストリートファイター×鉄拳』や『バイオハザード オペレーションラクーンシティ』など影響対象作にも同様の表示が確認されています。コミュニティは過去の事例同様、これらのレガシータイトルにSteamworksが実装されることを期待しています。
当媒体はカプコンにコメントを求めています。返答があり次第、最新情報を提供します。2010年のローンチ時には凡作と評した『ロストプラネット2』ですが、この予期せぬ展開により古参タイトルに新たな注目が集まっているのは確かです。