マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)がいよいよX-MENをマルチフェーズ計画に組み込み、サンダーボルツ*の監督ジェイク・シュライアーがその指揮を執るために交渉中と報じられた。
デッドラインによれば、同監督は現在マーベル・スタジオと今後のX-MEN映画の監督について初期段階の協議中。契約の詳細は不明だが、内部関係者によればシュライアーがマーベルの第一候補に浮上しているという。
このまだ企画段階のX-MEN映画には『ハンガー・ゲーム:歌う鳥とヘビのバラード』の脚本家マイケル・レスリーが脚本を担当。マーベル社長ケヴィン・ファイギがプロデューサーを務める。キャスティングや公開時期、MCU全体との関連性などの具体的な詳細は厳重に秘匿されている。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降、MCUはX-MENの登場に向けて戦略的に伏線を張ってきた。『マーベルズ』『アントマン&ワスプ:クアントマニア』『デッドプール&ウルヴァリン』などの近年作でミュータントとのクロスオーバーの可能性がほのめかされている。『ファンタスティック・フォー』のMCUデビューが今年7月に控える中、Xavie School(エクゼビアスクール)への言及がないことでファンの憶測を呼んでいる。
先月発表された豪華キャストから、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』でX-MENキャラクターが重要な役割を果たすことが判明。ケルシー・グラマー(ビースト)、パトリック・スチュワート(チャールズ・エグゼビア教授)、イアン・マッケラン(マグニートー)らオリジナルキャストに加え、アラン・カミング(ナイトクローラー)、レベッカ・ローミン(ミスティーク)、ジェームズ・マースデン(サイクロプス)の出演が確認されており、これは『アベンジャーズvsX-MEN』の布石ではないかと騒がれている。
マーベルはX-MENへの意欲を隠さない。ファイギは昨年「今後数作品でミュータントが登場する」と発言し、最近ではライアン・レイノルズが『デッドプール/X-MEN』クロスオーバーを推進していると報じられた。現在発表されているマーベルのスケジュールにX-MENプロジェクトはないものの、同社の迅速な開発ペースを考えると、ファンが長く待たされることはなさそうだ。
『ドゥームズデイ』に登場しない最も意外なアベンジャーズ&マーベルキャラクター
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シュライアー監督は『サンダーボルツ*』でマーベル作品を手掛ける手腕を証明。このアンチヒーロー集団の映画は公開初週に世界で1億7300万ドル(ボックスオフィス・モジョ調べ)を記録し、批評家評価88%(ロッタントマトーズ)という好成績を収めている(当メディアのレビューでは7/10を付与)。
シュライアー監督のX-MEN関与に関する続報を待つ間、アラン・カミングが『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』でのナイトクローラーとミスター・ファンタスティックの対決に言及したリーク情報が話題となっている。